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健康豆知識

健康

2018.03.09

大豆成分で年を重ねても健康をキープ

大豆イソフラボン・アグリコンを食事に少量(0.6%)加えることで、筋委縮を軽減できることが東京工業大学の動物実験を基に報告されています。

この大豆イソフラボンによる筋委縮抑制効果は、筋繊維におけるアポトーシス(※)経路をブロックすることによるものと考えられています。
この成分には加齢性筋減弱症 (サルコペニア)を緩和することが期待されています。

健康な筋肉は全身の健康に必要不可欠であり、また筋肉量は適切な代謝と運動能力の上で重要です。
残念なことに、世界中で高齢者人口が増加し、座る時間の長い人が増えることに伴い、健康な筋肉は活動性を失ってしまい、徐々に衰えるおそれがあります。
この過程は怪我や病気などによって引き起こされることもあります。このような状態(委縮)は、その人の人生に大きな影響を与えることもあります。

これまで適切な運動と食生活が健康な筋肉量の維持に役立つにも関わらず、ホルモン療法やサプリメントの有効性も様々なメディアで露出されてきました。
特に、大豆製品中のイソフラボンは抗酸化物質としてよく知られており、いくつもの先行研究でマウスなどでイソフラボンの筋肉量に対する効果が示されています。

佐久間邦弘教授らの研究チームは、そのことをさらに掘り下げ、大豆イソフラボン・アグリコンが筋委縮を抑制できるかについて調査をすることにしました。
マウスを用いた実験で、筋委縮症状態を誘発するため神経の切除を行い、大豆アグリコンを少量含むサプリメントを含む食事、または普通食のいずれかを2週間与えて比較しました。
すると、大豆アグリコン群は普通食群に比べて筋繊維が大幅に太く、神経切除による筋細胞の萎縮程度が有意に小さいことが明らかになりました。

さらに、筋委縮を抑制した方法を探ってみると、イソフラボンによって筋細胞死(アポトーシス)を阻止することがわかったとの事。
今回のような作用が加齢による筋委縮の治療に役立つかどうかは不明ですが、今後の研究で明らかになることが期待されます。

※アポトーシスとは、いわばプログラムされた細胞死。例えばオタマジャクシがカエルになるときに尻尾が消失したりするなどの現象がこれにあたり、あらかじめ決められたメカニズムによって、なかば自殺的に脱落死すること。

出典:Tabata, S., Aizawa, M., Kinoshita, M. et al. The influence of isoflavone for denervation-induced muscle atrophy. Eur J Nutr (2017)