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健康

2018.07.04

タウリンの欠乏とサルコペニアの関係

タウリンと聞くと、真っ先に思い浮かぶのが栄養ドリンク剤に含まれる
成分ですね。
タウリンは人間の体内でも合成できるアミノ酸で、あらゆる組織で必要と
されている栄養ですが、加齢とともに体内から減少していきます。
そして、その影響についても研究が進んできました。

特に、高齢化社会に至る近年注目を浴びるサルコペニアにおいても、
タウリンとの関連性について研究が進んでいます。
今回は、マウスによって行われた調査研究をご紹介します。

実験では、タウリン受容体の遺伝子が欠損したマウスを用い、
心臓や骨格筋に含まれるタウリンの量が野生のマウスに比べて少ないと、
どのような影響があるのか観察されました。

その結果、生後18か月の観察対象のマウスは、野生のマウスに比べ、
骨格筋の老化が進んでいる、ということが分かったのです。

具体的には、体内にタウリンが少ないマウスにおいては、
ミトコンドリアと呼ばれる細胞内にあるエネルギー工場の働きに異常が見られ、
さらに細胞内でアミノ酸からたんぱく質を合成する工場となる、リボソームたんぱく質の
働きが鈍くなっていることが認められたのです。

たんぱく質は、体の組織をつくるうえで欠かせず、体内で合成できるたんぱく質が
減少するということは、筋肉量の減少、老化を示唆する
ことになります。

タウリンは前述の通り、栄養ドリンク剤でも手軽に摂取できますが、
食物中の天然タウリンは牡蠣やサザエ、ホタテなどの貝類、やりいかや真蛸にも
多く含まれています。

タウリンは、筋肉だけではなく肝臓でも活躍してくれるうえ、血中コレステロール、
血糖値、血圧のそれぞれのコントロールにも欠かせません。

水に溶けやすい性質を持つので食事から摂る際は、上手に調理を行い、
不足しないように心がけましょう。

【参考文献】
ITO TAKASHI (福井県大 生物資源)(2017)
骨格筋においてタウリン欠乏により引き起こされるシグナル伝達変動の解析,
タウリンリサーチ,Volume:3 Issue:1 Page:30‐32